バーゼル問題の楕円関数類似
※8/13 重大な間違いがありました!!それにより答えが16倍ずれていました。訂正しました。
を虚数乗法をもつ楕円曲線とし、右辺=0の根を
とする。3点が一直線上にある場合は、
の順(
が
の間)に並ぶように添字を選ぶ。
,
とおく。ルートの偏角や分岐切断線の設定は、積分経路上が正則となればどうとってもよい。
虚数乗法をもつことより、は代数的数(虚二次無理数)で、これを
とおく。ワイエルシュトラスの楕円関数論で、
が知られているので(訂正箇所)、変形して
より
これが目的だった式で、バーゼル問題の類似となっている。
同様に、が知られているので、全く同じ変形により
より高次の級数については、アイゼンシュタイン級数の漸化式で求めることができる:とおくと、
具体例を計算してみよう。の場合を計算する。右辺の零点は0,1/2,-1/2の3つ。
とおくと、これは実数の世界で計算ができ、
となる。
一方は
の変数変換によって
となる。よって
.
実際にを計算してみると3.151ほどとなる。
も計算してみると3.151ほどとなり、
が成り立っていることが確認できた。アイゼンシュタイン級数の検算には、楕円テータ関数による表示を用いている。修正前は別のω1、ω2でのg₂を用いて計算していたため、循環論法のようになり誤りを見逃しました。