フルヴィッツのゼータ関数の収束
が、のとき絶対収束することを示す。
まず、複素数z,wに対して、はで定義される。これは (log|z|は実数値をとる)のarg(z)のとり方に依存するので、多価関数である。以下、とする。
w=a+bi (a,bは実数), log|z|=c (実数値), arg(z)=d とすると、
よって、
より、だから、
よって、s=σ+iτ (σ,τは実数, σ>1)とすると、
よって、が収束することを示せばよい。
x=x₁+x₂i(x₁, x₂は実数)とする。
(i)x₁≥0のとき、
すべてのについて
よって、n≥1のとき、σ>1より、
よって収束。
(ii)x₁<0のとき
十分大きな自然数Nをとれば、
このとき
よって n≥N+1 のとき、
よって
第二項はリーマンゼータ関数だからσ>1で収束し、第一項はx≠0, 1, 2,...より定数。
よって収束。