フルヴィッツの四元整数(2)
前回のつづき
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定理として、.
証明: 行列表示によってと表すと、
だから、
行列式の乗法性より定理が導かれる。
定理 ,または.
証明:右⇒左は明らかだから、左⇒右を示す。
,のとき、両辺のノルムをとると.
は整数だから、または.
とすると、だから、
ならかつかつかつ つまり.
同様になら.
よってならばまたは.
定理 任意のに対して、あるが存在して、
,
証明: とする。ここで二つの場合に分けて証明をする。
がすべて半整数のとき
だから,とすれば
,(より) となる。
以外のとき
に最も近い整数をそれぞれとする。
とし、とすると、で、
で、の少なくとも一つは半整数でないことより
少なくとも一つは等号が成立しないから、
よってだから、
より、定理は示された。