ウォリス積の一般化(含むレムニスケート周率)
主定理:m,nが自然数で、n≠1のとき、
ベータ関数を使って示す。
ベータ関数とは
で定義される関数である。
, とする。
と置換積分する。のとき で、 だから、
ガンマ関数との関係式より、
(とより)
ここでガンマ関数の無限乗積表示より(ガンマ関数の積の比の無限積表示・多変数ベータによる表示 - 数学大好き宣言!の(1)の最後の式より)
結局、次の式が得られた。
辺々mで割って
(証明終)
これがウォリス積の一般化になっていることを見よう。m=n=2のとき、
となり無事ウォリス積が得られた。
さらに、有名なレムニスケート周率のウォリス積類似も得られる。m=4, n=2のとき、
9/16 もう少し変形した方が綺麗かつ興味深い。