数学大好き宣言!

勉強メモ。おもしろいことを探していきたい。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アーベル拡大の円分体での表示メモ

気付いたかもしれない。 ・7分体ℚ(ζ)を例にとる。ガロア群について、ζ→ζ^3は生成元になるのでそいつをσとしとく。今7分体から、σ^{偶数}の置換(平方剰余の部分群)で不変しかしσでは不変でない数を何でもとってくる。これはどんな数かというと、まず…

7/28(入試界隈のおもしろさ、3次のアーベル拡大の円分での決定)

・メモがメモとしての機能を果たしてきた。 ・ツイッターは高校までで理解できる結果ならおもしろいのがたくさん流れてきて考える題材になる。もっと大学数学も出てこいや。 ・自分がやるという手もある。代数的整数論とかのおもしろい話、たくさんあるんで…

直交する曲線と正則関数(等角写像)

直交曲線族の話を久々に見かけた。こういうの↓↓ 1つ1つの楕円は、全ての紫の放物線と直交する、逆も然り。実際にはパラメーターを動かして無限個の曲線を考える。式でいうと、放物線y=ax^2と楕円(x^2)/2+y^2=bのペア。 これ、複素解析の、正則関数の等角写…

7/26メモ

の判別式は。これはいわゆる解の差積の二乗で、本当は深いが今は深入りしない。3次方程式のガロア群がアーベルになるのは、判別式が平方な有理数になるときだという。そのときに根が円分体に含まれることを具体例で見る。最終目標は一般の場合に解決するこ…

漸化式でおもしろいこと発見した

初項0で、漸化式がである数列を考える。 0、1、2、5、26、677・・・という感じ これの、2で割った余りだけ追うと、 0、1、0、1、0、1、・・・ で、周期2で巡回する。まだ普通だけど、次は2²=4で割った余りを追うと、 0、1、2、1、…

7/22メモ

・本格的勉強はちょっと疲れて、前に気になったしょうもない問題を計算している。ℤ/nℤでの力学系の話。なかなか楽しい。 ・類数が3でわれるかと、楕円曲線の整数解に関係があると知る。類数は高級なイメージだけど、とてもシンプルな問題にも関係しているな…

7/20メモ

・円分体のガロア群がℤ/nℤ×と同型なのは、類体論の存在定理に出てくる一般化イデアル類群と同型。 ・類体論の主張=「存在定理」&「同型定理」、らしい。 ・もし円分を一般化して関数でのアーベル拡大の生成問題をやるなら、ガロア群がこれになるようにする…

オイラーの公式の証明に文句を言う。

。 ・多くの解説で、オイラーの公式はマクローリン展開を用いて証明されている。しかしそれでいいのだろうか。最も美しいと謳われる公式の証明として相応しいだろうかということだ。 ・オイラーの公式の一般的な解説はこんな感じ:「オイラーの公式、最も美…

7/18メモ

・類体論がわかりかけてきたかもしれない。 ・円分体はただℚの最大アーベル拡大というだけでなく、各n等分体がray class fieldといういい性質の体。 ・類体論は、ray class fieldの存在定理を含む。 ・ちなみに、リーマン面と一変数関数体に類似がある。 ・…

三角関数のπ/n値には全ての素数の平方根が現れるか

sin(π/3)=√3/2, sin(π/4)=√2/2, マニアックなのではsin(π/10)=(-1+√5)/4, ...と、三角関数の値には素数pの平方根が現れ、さらにおもしろいことに、どの平方根が来るかは、分母の素因数分解に関係しているように思われる(4=2×2の2、10=2×5の5)…

数体について考えたことメモ

例はたくさん知っているほどよい武器になる。知っている体を増やしたい。今回は有限体F_pの有理関数体を考えたい。これの拡大と自己同型までやりたい。有理関数体は文字通り、Fp係数多項式の商で、分母が零でないもの。さあ拡大を考えよう。基礎体を拡大…

7/16メモ

・分母分子が最高次1多項式な有理式を合成しても、できた合成関数が分母分子最高次1(に、約分でできる)とは限らない。 ・分母分子の次数の差が1ならどうか。分母が最高次1で、分子より1次数が低いとする。計算すると、合成関数の分母の次数は、合成す…

数学勉強の楽しいやり方

数学を勉強したり何かテーマを考えているとき、すごく調子がよくて楽しいなあというときもあれば、行き詰まって苦しいときもある。この違いは何だろう。 1つ経験から言えることとして、これは目標やモチベーションによって変わるようだ。 例えば、今、場の…

7/14メモ

pを変換したら℘が出せた。すごい! ・楕円関数が℘と℘'で表せることの証明は知ってたんだけど、技巧的に感じて、あんまり納得していなかった。でも、うまい考え方を思いついた。要は有理関数といっしょなのかも。 ポイントは結局、零点、極は有限ということ…

数学の大衆娯楽化構想メモ。

箇条書き。 ・世の中には、小さい頃から数で遊ぶのが大好きだったり、学生時代突如数学にどっぷりハマりだして数学者に、みたいな人がいる。数学は本当は、人を強烈に惹きつける魅力があるはず。それは素朴な、探検発見の興奮だと思う。 ・気付いた法則性や…

原始根の計算が楽しい

有限体(mod素数)が大好きだ。有限体はなぜこんなに素朴におもしろいんだろう。逆元を求める計算からハマったのだと思う。ただ計算するだけで楽しい。 そんな計算の中でも一番楽しいと思うのが原始根を求めることだ。原始根は例えばmod5なら2のこと(3も)…

微分方程式から三角関数の加法定理を証明

三角関数の加法定理を、微分方程式から証明します。 この式のzをx,yの関数として求めればよい。 はの変化で不変。従ってとおいてよい。 のとき、よりであり、 これはをで表しており、加法定理に他ならない。 久々にしっかり計算して気持ちがいい。

7/13勉強・考える予定

7/13 やろうと思ったこと ・リーマン面。楕円関数論の、周期一致なら代数関係、とかは、トーラスの上の関数と思えばわかったりするのだろうか。特に、n倍角や虚数乗法は有限次元の被覆として考えられるのだろうか。 ・合成に可換な有理式の族を見つけるプロ…

数論とガロア表現の関係を勉強中

7/12 巷の数学の啓蒙書にはよく、「楕円曲線のゼータ関数」が出てくる。それは有限体上の楕円曲線の話で定義されている。しかし、最近知った話によると、これは「ガロア群の表現のゼータ関数」として理解されるらしい。これと同様のことはいくつか起きて、「…

楕円関数論とは

7/11今日は楕円関数を紹介します。楕円関数の理論はとても美しく整っていて、複素関数論の格好の応用でもあります。 まず「楕円関数」とは、複素平面上の二重周期関数のことです。どこが楕円かというと、楕円積分(楕円の弧長を求める積分)の逆関数などに現…