環論メモ(準素イデアル)
A:環
定義(準素イデアル)
イデアルが、条件:
を満たすとき、は準素イデアルであるという。
例1 (pは素数) とするとこれは準素イデアル。
証明:とする。
より、あるがあって
背理法で示す。任意の自然数mでだとする。
がpの倍数なら、となってしまうから、はの倍数ではない。
よって よりはの倍数だから、これは矛盾。よって示された。
定義(根基)
イデアルの根基とは、
定理:根基はイデアル。
とする。条件よりあるが存在して.
よって だから、.
また、 で、
のとき,
のとき だから、 .
よって.
よって示された。
定理
が準素イデアルならば、 は素イデアル。
証明:
とする。
よりあるnが存在して.
また より .
は準素イデアルだから、あるmが存在して.
よって. よって素イデアルの定義を満たす。
よくできているなぁ。