【コラッツ予想】ループの考察
, とする。
などを縮めて文字列で などと書き、
これを「fとgからなる文字列がxに作用している」と見なす。
fとgからなる有限の文字列全体の集合を とおく。
に対して、
をの長さ、をに含まれるfの個数、をに含まれるgの個数とする。
さて、
だから、
.
自然数xがコラッツ予想の操作でループするならば、あるが存在してとなる。
つまり.
これを解いて
元の問題通り自然数の範囲で考えるなら、でなくてはならない。両辺の自然対数をとって
なかなか面白い不等式が導けてうれしい。
さて、は自然数である。なぜなら、の作用は2で回しか割っていないから、約分せずに計算してもλ(0)の分数としての分母はとなるからだ。
よってxが整数になるのは、がを割り切るときである。
のときには、この条件は自明に満たされる。
の解はしか無いことが知られているので、のケースを計算してみよう。
このとき で、
はそれぞれ だから、
xはそれぞれ である。
これはコラッツ予想の唯一と考えられているサイクルに対応している。