数オリ(素数生成多項式の問題)
1987年の数学オリンピックの第六問「を以上の整数とする.をみたす任意の整数に対して,が素数ならば,をみたす任意の整数に対して,は素数であることを示せ.」
の解答をメモ。
前半の条件を仮定する。つまり、をみたす任意の整数に対して,が素数だと仮定する。
をが合成数になる最小の自然数とする。
このとき、つまりを示せばいい。
まず仮定より、つまり
を割り切る最小の素数をとする。このとき、
よってつまり.・・・(1)
ここで、
だから、
より(a|bでaがbを割り切る)だから、
よって、ある整数が存在して.
このときかだから、
また、だからでもある。
だから.
だから、の最小性よりは素数で、.
よってだから
(2)と合わせて
よってつまり
これが示したいことであった。
(感想)
「をみたす任意の整数に対して,は素数
⇔は素数で、の類数が1」
が知られているから、
「をみたす任意の整数に対して,が素数
⇔は素数で、の類数が1」
が分かる。これを直接示すことはできないのだろうか。(※nが素数なのはk=0を考えれば自明)