格子の冪和
意外に単純な関係が導けた。
まずは二方向の格子のべき和。
を求める問題を考える。
母関数を考える。の定義より
和を交換し(絶対収束を一旦認める)
これはベルヌーイ数との関係が見やすいよう変形できて
これに、ベルヌーイ数のテイラー展開による定義を代入し、畳み込み積で展開すれば、S_kをベルヌーイ数で表せる。
※絶対収束は前半の変形でわかる。なぜなら、正項級数は順序が自由に交換できるから、は上と同様の変形ができ、結局となるから。これは有限和より収束。
この方法は任意次元で使える。を非負整数係数のn次元ベクトルとする。ベクトルの第成分をで表す。で、すべてのでを表すとする。は複素数係数のベクトルとする。
を求める問題を考える。母関数をとおくと、
これもベルヌーイ数で展開すれば、計算することができる。