2022-02-14 半直積の例:二面体群 をアーベル群とする。(演算を加法的に書く。) を逆元に移す写像は自己同型である。また、 を , で定めると、 これは準同型である。よって半直積が定まる。 これはどんな群だろうか。とすると、 よって、 のときは 加法になる。 のときは 引き算になる。また、 のとき、 は 二面体群 と同型になる。 証明: とする。 を、 で定義する。 これが同型であることを示す。 より、だから、 以上よりは準同型である。 さらに、だから、は単射。 両辺は有限群で、位数が等しいから、単射ならば全射でもある。よっては同型写像。